骨盤の傾き

- update更新日 : 2022年02月08日
folder未分類

陸上競技の審判で競技会に出かけていくと、ついつい選手の姿勢に目が行きます。
特に気になるのが、骨盤の傾きです。
競技中、アップでの動きづくり、テントの中での休憩時、多くの場面で骨盤が後ろに傾いている骨盤後傾傾向の人が多い気がします。

陸上競技は、「地面からの力を受け取って自分の重心を前に運ぶ」ことが中心になる競技です。
カラダの中心にある骨盤が後傾するということは、重心を前に進める力にマイナス要素が加わるということなので、陸上競技にとっては不利になる姿勢といえます。

骨盤が後傾するのはいろいろな要因が重なってのことですが、ごくごく簡単に言えば、主に骨盤周りの筋肉のアンバランスによります。
ずっと同じ姿勢で座っていたり、歩き方のクセなどで筋肉のバランスが崩れるのです。
床の上に脚を伸ばして座るのがツライ、立った時に膝が曲がっているという方は、骨盤後傾傾向かもしれません。

学生であれば、授業中の座り姿勢は要注意です。
ついつい背もたれに寄り掛かって、骨盤が後ろに倒れた力の抜けた姿勢で座っていませんか。
競技力を高めるのにトレーニングは必要ですが、それだけでは不十分です。
日常生活でのちょっとしたカラダの使い方への意識付け、筋肉のアンバランスを整えるという考え方も大切です。

まずは、座るときは背もたれに寄り掛からないで、お尻の下の丸い形をした骨、坐骨で座るようにしてみてください。

kotubankoukei.jpg

こんなふうに背もたれに寄り掛かって、骨盤を寝かせて座っていませんか?

kotuban.jpg

背もたれに頼らず、坐骨で座るように意識してみてください。