筋肉は鍛えた方がよい?
「加齢とともに筋肉は衰えていきます。だから筋トレをして、筋肉の衰えを防ぎましょう。」
いろいろな所でよく耳にする言葉です。
そのせいもあってか、筋肉はとにかく鍛えて強くした方がよいと思っている方が多いようです。
確かに、筋肉は何もしないでほっておくと、どんどん衰えていきます。
逆に、何歳になっても自分の意思で良い状態に変えられるところでもあります。
ですが、ただやみくもに頑張って鍛えればよいというものではありません。
例えば、下半身を鍛えるトレーニングで、トレーニングの王様とも言われている「スクワット」というトレーニングがあります。
下半身の筋力アップで取り組んでいる方も多いと思いますが、立った時に膝が曲がってしまうような方にはスクワットはお勧めできません。
立った時に膝が曲がってしまう方は、普段から太もも前側の筋肉に負荷がかかっています。
そういう方がスクワットをやると、太ももの前側をさらに酷使する事になってしまい、その結果筋肉が硬くなってうまく機能しなくなってしまうのです。
必要なのは筋肉量を増やして筋力を強くすることではなく、筋肉がきちんと動くように整えてあげることです。
当院では、筋肉を鍛える筋トレではなく、筋肉を整えるコンディショニングというやり方をご提案しています。
筋肉をスムーズに動かせた時の軽い感じを、ぜひ一度体感してみて下さい。
鍛えればよいという筋肉に対するイメージが、きっと変わります。
ただし左側の彼の場合はもう少し筋肉をつけた方が良いと思います。
ケースバイケースですね。