筋肉は裏切らない
「筋肉は裏切らない!」
あるテレビ局の筋トレ番組の中で指導されていた先生が取り上げてから、すっかり有名になった言葉ですね。
ひるがえって、自分自身はどうでしょう。自分が筋肉を裏切っていないですか?
筋肉に負荷をかけるだけかけておいて、フォローもしないでほっぽっておいたり。
あるいは、重さや回数にこだわった間違ったやり方で筋肉を追い込みすぎてしまったり。
筋肉は負荷をかけると強くなってくれますが、かけ方を間違えたりその後のフォローを怠ったりすると、硬くなってしまいます。
縮んでまた元に戻るのが本来の筋肉の働きですが、この機能がうまく発揮できなくなってしまうのです。
結果、体全体の動きが悪くなったり、体のゆがみのもとになったり、場合によってはコリ・ハリ・痛みといった不調につながってしまうのです。
便利さを追求し、交通手段が発達している現代は、あまり体を動かさなくても生活できるような社会になっています。
必然的に、現代人は運動不足傾向に陥りがちになるため、あらゆる場面で運動が推奨されています。
こうした運動が、体に負荷をかけて「鍛える」ことに偏りすぎていないでしょうか。
世の中、筋肉は鍛えるものだと思われているフシがあるような気がしています。
正しいやり方でアプローチすればきちんと答えてくれる素直な筋肉たちが、その持って生まれた本来の機能を存分に発揮できるよう、向き合っていきたいと思います。
そう言いながらも、かって私も筋肉を裏切っちゃったことがありました。
アームカールとレッグカールで筋肉をパンパンにすることが目的になってしまい、その後のフォローを全く怠ってしまったのです。
上腕二頭筋ちゃん、ハムストリングスちゃん、ごめんなさい。
頑なになってしまった君たちの心を、一生かけてほどいていきます。